■
昔々、あるところにクソッタレがいました。
ある日、クソッタレは高円寺にシバかれに逝きました。
…。
クソッタレは高円寺が好きでした。
この日も当然のように、お決まりのモモイロに入りました。
で、緊張しながらも、アレをアレしてくれるモモイロ嬢を待ちました。
そんな中、モモイロ嬢が到着しました。
身長も高く、なかなか悪くない様子。
そんなモモイロ嬢(コードネーム:モモ子)とは、奇跡的に話が盛り上がりました。
しかし、時間も決まっているので、仕事だけはしっかりしてもらいました。
クソッタレは思いました。
「話が盛り上がったのに、これでいいのか」と。
クソッタレはいつも、無駄なところでアグレッシブになってしまうのです。
クソッタレは冗談半分で、モモ子に言いました。
「今度、飲みに行こうか」と。
クソッタレは内心、「プロはどんな手口でかわしてくるのか」と思っていました。
ところが、モモ子からは「行きたい」という想定外の言葉が返ってきました。
これにはクソッタレも、とても驚いたとのこと。
で、限られた時間の中で、クソッタレは日取りについても話始めた。
そんな中、モモ子から返ってきた言葉は、まさかのトゥデイ…。
モモ子 「それじゃ、いつ飲みに行こうか〜」
クソッタレ「別にいつでもいいよ〜」
モモ子 「じゃ、今日仕事が24時に終わるから、それから行こうか」
クソッタレ「え、、べ、別におれはいいけど…」
この時点でクソッタレは、誘ったことを少し後悔し始めました。
約束を取付けても、いざ実行となると面倒臭がってしまうのです。
この辺りが、クソッタレのクソッタレたる所以です。
24時から飲むということは、確実に朝までという奇跡のコースが確定しました。
しかも誘った時点で、時刻はまだ21時を回ったばかりでした。
クソッタレは腹をくくりながら、一度帰宅することに。
…。
クソッタレは家に着いてからも、激しく悩みました。
このままバックレるか、諦めて待ち合わせ場所である新宿へ向かうか。
相手はプロ故に、アウェイである新宿に向かうのは激しく危険である。
アッチ系の人達と待ち伏せしてるんじゃないかと、心配だった。
モモイロ嬢と1対1で飲むなんて、まさにハイリスクハイリターン。
この世にノーリスクハイリータンなんて、あるわけがないのだ。
クソッタレのカノジョは、偶然にもこの日は夜勤のため不在であった。
クソッタレは、こういった局面での引きは、恐ろしく強い。
こうしてクソッタレは、終電間際の電車で新宿へと向かったのだった…。
…。
(つづく)